BCPを考える(2)~LPガス+太陽光ハイブリッド発電システム

年々脅威を増す自然災害、その一次的な被害に加え、長期間の停電なども発生し、人々の生活、事業の継続などを脅すとともに、企業にとってBCP対策が急務となっています。今回はエネテクのBCP対策に関するサービス、商品をご紹介します。

昨年からの大規模停電を受け、災害時に電源を確保できる設備の開発が急務と考え、商品化したソリューションの1つが、LPガス発電機と太陽光発電、蓄電池を組み合わせて制御するハイブリッド発電システム「EGGS」です。

太陽光+蓄電池は、コストがネック

エネテクがここ数年注力している「自家消費型太陽光発電」に関して、当初はコストダウンが主目的であることが多かったのですが、その目的にCO2削減が加わり、最近ではBCP対策として、非常時の電源としても期待されることが増えてきました。太陽光発電はご存知のように日射が無ければ発電できないため、安定した電源供給を考慮して「蓄電池」との組み合わせが考えられるのですが、蓄電池が「これって1桁違いませんか?」と聞かれるほど、お客様の想像以上に高額のため、導入を見合わせるケースも少なくありませんでした。

 

災害対応力で「LPガス発電機」に着目

そこで注目したのが燃料式の発電機であり、その中でも前号でも取り上げた「LPガス発電機」です。電気や都市ガスが止まってしまっても、LPガスがあれば発電が可能です。

 

 

 

このように長期間の電源確保を想定すると、設置面積や価格でかなりの差が出てきます。

 

EGGSは3つの電源の制御がポイント

EGGSは、太陽光発電、LPガス発電、蓄電池の3つの電源のメリットを活かし、デメリットを補うような制御を行うことが最大のポイントです。1例を挙げると、LPガス発電機は起動から安定稼働まで時間がかかるため、急な停電の際には、その間を蓄電池から電源供給します。

 

非常用電源+CO2削減+コストダウンも可能

非常用電源の確保なら、LPガス発電機のみでも可能です。しかし、EGGSは先述のように3つの電源のいわば“いいとこ取り”で、太陽光発電によるCO2削減、電気代削減、そして電力使用のピーク時にLPガス発電機を稼働させてピークカットを行うことなども可能で、単独で導入するよりもメリットが多いのです。
導入時の補助金やピークカット運転などにより、10年以内での投資回収も可能になるケースもあります。
このEGGSは“投資回収ができる非常用電源”とも言える画期的なシステムなのです。

 

停電時でも止めてはいけないモノ・コトがある

先般の長期間の停電時には、生命維持に関わる機器が停止したという話も聞きます。生命、生活、企業活動を守るために、停電時に必要な電力を検討し、備えておくことが必要不可欠です。弊社の技術やノウハウを皆様のBCP対策に役立てていただけましたら幸いです。

 

EGGSの特徴の1つがお客様の導入環境や予算に合わせた設計・運用ができること。そのためにも、まずお客様の導入環境やご要望をしっかりお聞きするところから始めます。
お気軽にエネテクまでお問い合わせ下さい。